Amazonだと見つからないね、これ。
ふらっと本屋に行って、特に買うつもりのものも無く、ほわーっと本棚眺めてるのは楽しい。
読子たんほどではないが、まあビブリオマニアに近いんだろうな。
Amazonとかもお薦めを渡り歩いてて、気がつくとカートがやばいことになる。
あとから見て微妙なものはウィッシュリストに移したりとかで対処するんだけど。
で、ついつい買ったのが、
「神道」という本。
シリーズ・世界の宗教ってののひとつらしい。
そいやイスラムとかヒンズーとか並んでたな。
で、面白いのは神道の本なんだが、著者が外人でそれを翻訳してある。逆輸入品?
内容的には、序盤に伊耶那岐命・伊耶那美命が天地創造しってところから、神武天皇のあたりまでの神話をかいつまんで説明。
中盤は神道が現在までの歴史でどのような立ち位置であったかについて。
終盤は神道の行事関係とか聖地聖域(?)についてが書かれている。
ざっくりとした本なので読み応えがあるというわけじゃないが、外人が書いてるだけあって、綺麗な第三者視点で見られているのがなかなか。
個人的にこの著者が第三者視点で見た著述で面白かったのは以下の三点。
神道と仏教については、「神道に生まれて仏教に死ぬ」っていうぐらいで、日本人的には両者ごっちゃ。
神道には死後の話は存在しないし、逆に仏教はそっちがメインだ。
著者も神道がたいていの宗教を取り込んでしまっているところに着目してて、まあそれが次の話にも関わるわけだが、多神教でかつ他の宗教との同居が可能というところが興味深い、と。
(仏教でも一部に一神教はあって、そことは同居してないということもちゃんと書かれてた(笑))
で、対して西洋の宗教はたいていが一神教&掛け持ち不可と厳しい。
なんだかんだ言いつつ、懐狭い感じがするのよな、個人的に。
ま、あがめる人たちの話であって、神様自体はそんなこと無いんだろうけど。
それと、神道は「幸福な宗教だ」と言われるらしい(笑)
ユダヤ・キリスト教なんかは、人間がそもそも穢れてるという状態からスタートして、贖罪することがメイン。
対して、神道は人は生まれた段階では素って感じだ。
で、清く正しく生きるのがよろしいかな、ってところ。
日本文化はこの「清く正しく生きる」が基盤なんだな、と著者は捕らえてる。
歴史的に見ても、神道は結構重要な役割を持ってて、まあいわゆる天皇崇拝から歴史がスタートしてて、飾りだった時代もあれど、二次大戦終戦までは政治と密着して基盤となっていた、と。
そういう大きいところじゃなくても、家に神棚があったりとか、祭等々の行事にしっかり参加するとか、そのへんも日本人らしい、らしい。
結局、日本は神道を基本にしたでっかい村社会がなりたってたわけで、それが変な方向に進んだのが二次大戦だ、と。
だが、そこで神道は政治から切り離され、庇護を失う。
普通ならそこで潰えてしまうはずなんだが、しっかりと残っている。なぜか?
それがもはや日本人の一部となってしまっているから、というのが著者の出した答えだ。
さもありなん、とは思う。
クリスマスやバレンタインに浮かれるわりには、きっちりと初詣をするし、というか、困った時に神社に神頼みに行く。
よくよく考えると日本人の最終的な信仰の対象って─本当に信じてるかどうかは別として─神道なんだよな、と思う。
ちと長くなりすぎたのでまとめというか、まとまってないけど。
著者的には神道=日本人らしい。
身の回りの全て&心の中に八百万の神を宿しているのが日本人で、だからこそ誠実・協調・感謝といった美徳に努める資質が備わっているんだ、と。
でもさ……最近はそうでもないような気がするよ。
神道っぽいもののかけらも無いとこまで、日本人の無神論度は上がったのかもな。