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リヨン併合

AD1066~


ドイツ王の配下、プロヴァンス公爵の旗下であるヴォーグ伯レオンはイタリア北西部、レマン湖の南部、ヴォーグ地方を収める封臣であった。
賢明で信心深い彼は領内の発展を第一に考え、騎士や聖職者だけでなく、領民すべてに慕われる伯爵であった。 妻カタリナとの間に二人の子を男子を設け、慎ましやかな生涯を全うした。

世継ぎとなったチャーリーもまた賢明であったが、彼は幼いころにわずらった病から逃れることができず、18歳という若さでこの世を去る。
ゆえにその弟であるルイスが家督を継ぐこととなった。
彼もまた賢明であったが、それは慈しみ深い父や兄とは違い、恐ろしく冷酷な賢明さだったと言われている。
その冷酷さは彼自身の強大な力への欲求を、鋭利な刃物のように研ぎ澄ましていった。
そして、伯爵について1年と満たず、彼の欲求を満たす出来事が起こったのだった……

かねてよりプロヴァンス公爵といさかいのあったリヨン伯が、血迷ったかドイツ王国からの独立を宣言したのである。
好機とばかりに、ルイスはリヨン地方の権限譲渡を要求、即座に開戦となった。
領民の忠誠度も高いヴォーグ伯爵軍は、2000を超える兵数でリヨン伯を圧倒し、1ヶ月とたたずにリヨンを我が物としたのであった。
当事者であるところのプロヴァンス公爵軍が到着したのは、リヨン陥落後のことで、彼らは戦う相手を目にすることなく、故郷へと帰ることとなったのである。

このリヨン併合に味を占めたルイスだが、努めて平静を装い、内政に勤め、若く才能のある幕僚を揃えて、再度の機を虎視眈々と狙っているのだった……

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