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フラジャイル―弱さからの出発

読了。

「弱さ」とは何か?
「弱さ」には深く趣があるものだ。
「弱さ」こそ人が本当に惹かれうるものである。

そういう感じの本です。
「弱さ」が人を惹きつけてやまないのは、個人的にかなり同意なのですが、だからといって「強さ」に趣がないかというと……
この本の中ではひたすら「弱さ」(薄弱、断片、あやうさ、曖昧、境界、異端)について、その惹きつける部分の説明(というか「これ、いいでしょ?」的解説)が書かれてます。
「なぜ、弱さがいいのか?」についての理論展開をしてるのは、最初と最後の章だけなんで、後から読み返すにはそこだけでOKでしょう。

まあ、私も「たいていの試合に負ける阪神タイガース」が好きだったりするわけですが(笑)、どちらかというと「弱い」とわかりきっているものが好きなわけじゃなくて、「予想を裏切る瞬間、および、その境目感」が好きなんだよなー。
阪神だって、ずーっと全敗じゃ好きじゃない。
ぽっと意味不明に大勝するのが楽しい。意味不明にリーグ制覇なんかしちゃうのはもっと楽しい。
そして、「このまま日本一だぜー」と思わせといて、3連敗(笑)
「やっぱりダメかー」と思わせといて3連勝(笑)
で、肝心の最終戦でころっと負けて日本一を取り逃す(苦笑)
そういう「7割はダメと思われてる状態が、6割ぐらい行けそうになる、でもダメ?」という、綱渡り感。
そう考えると一概に「弱い」から趣があるわけじゃなくて、この本における「境界」(トワイライトゾーン)が趣があると思ったり。

日本語的に「弱さ」っていう話じゃないと思うんですよね。
どっちかっていうと「不安定さ」なんだよなー、やっぱり。

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